冷間工具鋼と熱間工具鋼の違い
主な違い:
1. 作業温度。冷間工具鋼は室温で動作する金型に使用され、熱間工具鋼は高温で動作する金型に使用されます。
2. 性能要件。冷間工具鋼には高い硬度、耐摩耗性、強度、靭性が求められ、熱間工具鋼には高い耐熱疲労性、耐摩耗性、耐酸化性が求められます。
具体的な違い:
1. 化学組成。
冷間工具鋼: 炭素含有量が高く、主にクロムやマンガンなどの合金元素により硬化性と耐摩耗性を高めます。
熱間工具鋼: 炭素含有量が低く、主にクロム、タングステン、バナジウムなどの合金元素で高温硬度と耐熱疲労性を向上させます。
2. 微細構造:
冷間工具鋼: 低温で焼入れまたは焼戻しされ、微細構造は焼戻しマルテンサイトまたはベイナイトです。
熱間工具鋼：高温で焼入れまたは焼戻しされ、微細組織は焼戻しソルベートまたは粒状パーライトです。
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